パースペクティブの堤さん「日本伝統工芸再生コンテスト」で最優秀賞

京北で、人と自然が関与しながらモノを生み出し循環させる場所「工藝の森」の活動をする「一般社団法人 パースペクティブ」さん。その共同創設者で、京都で漆の精製と販売する堤 卓也さんが、2021年7月6日に開催された「日本伝統工芸再生コンテスト」で最優秀賞「ロニー賞」を受賞しました。

「日本伝統工芸再生コンテスト」は、日本伝統工芸の衰退を止めるために設立されたジャパン・クラフト21が開催した、日本の工芸の未来を切り開く芸術家、職人、デザイナー、商品企画者などの為のコンテスト。堤さんは、150組を超える応募者の中からファイナリスト10組に選出、見事、第一回コンテスト最優秀賞を受賞、プロジェクトを成功させるための資金500万円と特別に編成されたサポートグループの支援1年間を受けることに。

堤 卓也さん、松山 幸子さん、お二人が共同代表として、京北で活動されている「一般社団法人 パースペクティブ」のことは、「未来へつなぐ漆の木 京都府・京北の森で植栽~広げたい!持続可能なモノづくりの輪~」と銘打ったクラウドファンディングで知りました。
https://camp-fire.jp/projects/view/351552

私にとっても、母の生まれ育った場所であり、毎年お盆とお正月を過ごした思い出の地。特に夏を過ごした思い出は強烈に心に刻まれています。いとこ達と一日中、川に入って山に登って遊び、夜は少し冷たい風を浴びながら、無数の蛍に囲まれたり。しかし最近では母の実家の周りの用水路はコンクリートで固められ、蛍もほとんど見られなくなりました。

そんな中、京北のことをニュースなどで聞くことが多くなりました。古くからの地元の方と移住してきた方々が一緒になって、様々な「面白いこと」をされている様子を見るにつけ、ワクワクを抑えられませんでした。これは平安林業設立の動機の一つです。

今回のパースペクティブさんの受賞は、まさに奇跡的に魅力ある方々が集まっている京北を象徴しているかも知れません。個人的にも「地方創生」とか「地域活性化」とかの枠だけで考えず、一人一人の物語から出来上がっているコミュニティの中で考えることの重要性を教えられた気がしています。

(以下、オンライン授賞式のキャプチャ。怒られたら下げます。)